林尚弘とは?武田塾の元代表の経歴/年収/噂/辞任理由を解説

  • 2022年7月13日
  • 2023年3月31日
  • 社長

林尚弘さんとは、どんな人物なのか、気になりますよね?林尚弘さんは、全国に400校ある学習塾「武田塾」の元代表です。
授業をしない塾としても知られており、授業をしないのに生徒の90%が偏差値を10以上上昇させた実績を出している、逆転合格専門の塾を運営しています。

YouTube「令和の虎」に投資家としても出演されていたので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

林尚弘さんは武田塾を大学在学中に設立したのですが、設立してから7年くらいは2校舎で年商1億円ほどだったそうです。ですが、塾のフランチャイズ化をきっかけに急成長を遂げ、2022年時点で校舎の数は400校、生徒数1万人、年商100億円の規模のグループ塾になっています。

本記事では、林尚弘さんの経歴や年収、辞任理由についてご紹介します。また、当時2校舎を運営していた林さんがどのようなきっかけでフランチャイズ化を進めていったのか、ご紹介していますので、ぜひご覧ください。

林尚弘のプロフィール

林尚弘さんは、2022年2月まで全国400校舎ある授業をしない塾「武田塾」の塾長及び武田塾の運営会社である株式会社A.verの代表を務めていました。2022年2月に違法賭博に関わっていたことが公になってしまい、18年以上にわたり経営していた会社を辞任した形になります。

プロフィール

  • 氏名:林尚弘(はやし なおひろ)
  • 生年月日:1984年(昭和59年)11月19日(37歳)
  • 出身:千葉県市川市
  • SNSフォロワー数:YouTube7万人、Twitter3万人

※2022年5月1時点

略歴

  • 千葉県立船橋高等学校 卒業
  • 学習院大学法学部政治学科 卒業
  • 2004年 株式会社A.ver設立
  • 2005年 武田塾開設
  • 2014年 武田塾フランチャイズ化開始
  • 2016年 武田塾100校突破
  • 2018年 令和の虎出演
  • 2022年 武田塾400校突破
  • 2022年 株式会社A.ver代表、武田塾塾長を辞任

林尚弘さんは、大学に入学してすぐ1年生ながら家庭教師派遣業で起業し、翌年大学2年生で武田塾を開校しました。開校以降順調に業績を伸ばし、大学を卒業する頃にはプールやジム付きのタワーマンションに住んでいたそうです。

大学卒業からしばらくは直営で2校舎を運営していましたが、事業規模を大きくしたい、塾のことをより多くの生徒に知ってほしいと思いたち、塾のフランチャイズ化に乗り出し大成功します。校舎数400校、総生徒数1万人、年商100億円の大企業に成長させました。

林尚弘の経歴

並べられた本

ここからは、林尚弘さんの幼少期から武田塾を開設し成功するまでの経歴を詳しく紹介します。

小学生時代にビジネスの才能に目覚めるも受験失敗で挫折

林尚弘さんは、小学生時代からすでにビジネスに目覚めていたようで、フリーマーケットから安く本を仕入れて高く買ってくれる書店などに転売をしていたようです。小学生ながら自力で20万円を貯めて、全額銀行の株の購入にあてたという逸話を持っています。

そんな林尚弘さんは、千葉県内でも進学校とされる船橋高校に進学します。1年生から週3で予備校に通いながら東京大学を目指しますが、大学受験に失敗し浪人してしまいます。浪人時代と合わせて4年間予備校に通いましたが、受験前の模試では偏差値50で全く効果を得られなかったそうです。

林尚弘さんは、友人に「1冊の参考書を極めろ」といわれたことをキッカケに、学習方法を変えたところ一気に学力が伸びて大学に進学することができました。4年間の塾通いで成績が上がらなかったのに、たった3ヶ月の集中学習で劇的に成績を上げられることを実体験として学んだのです。

経験をもとに株式会社A.verを設立

無事大学に進学できた林尚弘さんですが、予備校に4年間も通ったのになぜ学力が伸びなかったのか不思議に思い、通っていた予備校でアルバイトを始めます。すると、良質な授業をオススメしてくれて優しいと思っていた先生が塾での営業成績がトップであったことを知り、自分のためを思ってオススメしていたのではなく、営業成績を伸ばすために授業をオススメしていたのだと理解しました。

そこで、林尚弘さんは本当に学力を伸ばすためには、良い授業に出るのではなく、自己学習の時間をいかに確保することが大切ということに気づきます。大学1年生だった林尚弘さんはすぐに株式会社A.verを設立し、資金がなくてもできる家庭教師の派遣業を始めます。

業績は大きく成長することはなかったものの、生徒の偏差値を伸ばせることに確信を持てるようになりました。1年間の家庭教師派遣業で貯めた資金で、翌年に「武田塾」を開設します。

7年で2校舎だった塾をフランチャイズ化して2年で100校舎に拡大

大学卒業時にはすでに成功していた林尚弘さんですが、さらに事業を拡大しようと様々なビジネスに着手します。

武田塾のノウハウが活かせると考え、障がい者用就職支援事業に参入、海外に目を向け中国の病院を買収します。他にも、林尚弘さん自身がメンズサロンで痩せなかったことから自分でやろうとカンボジアでスパを創設するなど、国内外・ジャンル問わず手当たり次第にビジネスを立ち上げましたが、中々伸びる事業に出会うことができなかったようです。

しかし、2013年に林尚弘さんにとって最も大きな転機が訪れます。山口県で塾長が集まる会に参加した際に、当時高校生向けの塾を経営していた上原さんという塾長と出会いました。

当時の林尚弘さんのビジネスの状況は、塾2校舎と2つの福祉施設を運営しており、塾は本校だけで年商1億円でした。月謝7万円で、生徒集めはネットを利用していることを説明したところ、上原さん自身千葉県で50以上の有名な塾を経営している敏腕塾長でしたが、大変驚かれたそうです。

当時の一般的な塾では平均的な月謝が2~3万円、広告費を湯水のように使わなければ生徒を集めることが難しい状況だったのだそうです。一般の倍以上の月謝で広告費もほとんどかからないとなれば、それは仕組みが気になりますよね。

林尚弘さんは東京に帰るやいなや、上原さんは武田塾の本校に訪れて、武田塾10校と福祉施設3施設のフランチャイズ化を迫ったそうです。フランチャイズのフの字もわからなかった林さんですが、なんとかあの手この手で人材を探しまわり、「フランチャイズチャンネル」というYouTubeを現在一緒に運営しているフランチャイズプロデューサー、竹村 義宏(たけむら よしひろ)さんに出会います。

武田塾開設から7年が経っていた2013年のことです。

広告を出せばすぐに全国展開できる自信があったそうですが、身近で5軒うまくいったら広告を出して本格化していこうという段取りにして、より誠実な展開を目指すようにしました。前述の上原さん含め、3チーム5軒で1年間試験的なフランチャイズ化を開始します。

結果的にチームは上手くいきませんでしたが、残りの2チームが成功しました。どのような運営をすれば上手くいき、なにが間違った運営なのかも把握できた上で、2014年に広告を出してフランチャイズの全国展開を開始します。

結果的には大成功で、2014年の開始からたったの2年で100校舎達成2022年時点で400校舎にまで規模を拡大しています。創業から7年経っても2校舎の運営にとどまっていた武田塾が、あっという間に全国区の学習塾に変貌をとげました。

林尚弘の年収

林尚弘さんの年収は、ピークで10億円というのが大方の予想です。メイン事業である武田塾の総売上が100億円を超えているため、林尚弘さんはオーナーとして10%ほどの収入を受け取っていることが予想されます。

青汁王子こと三崎優太さんも、フルーツ青汁を120億円売っていたときの収入は10億円と答えています。事業ジャンルも業務形態も異なりますが、青汁のようなOEM生産も塾運営も利益率は30%前後とのことなので、林尚弘さんも同じくらいの収入を得ているのではと推測されます。

林尚弘の展開している事業

スーツの男性

林尚弘さんが展開している事業をご紹介します。

武田塾

林尚弘さんのメインとなる事業は、日本初の授業をしない進学塾「武田塾」です。授業をしないからなにもしないという事ではなく、生徒の学習をマネジメントしてあげることを指導方針としています。

勉強には「1.わかる、2.やってみる、3.できる」の3ステップがありますが、学校や一般的な塾では1.のわかるまでしか進みません。武田塾では生徒の学習進捗を管理することで、3.のできるようになるまで徹底的に管理します。

参考書選びから、学習方法・手順にいたるまで指導し、自学自習を身に着けさせることで生徒が自発的に学習に取り組めるようになり、飛躍的に偏差値を上げることができるようです。

リバーサル

林尚弘さんは、千葉県の2箇所で障がい者の就労移行支援事業を展開されています。特に精神障害を持っている人の就業が難しく、企業側もよく知らないため、啓蒙活動をしながら状況を改善していく事業です。

1人当たり月額18万円の費用がかかるようですが、全額国からの支援をしてもらえるということで、3方良しの事業モデルが実現しています。

塾の名前はノリで名付けた?!

武田塾を開設したのは、林尚弘さんが大学2年生のときです。家庭教師派遣業のかたわらネット上で受験生の相談に乗っていたようですが、そのときのペンネームが「武田」だったのだそうです。

なぜあえて武田なのだろうと思ってしまいそうですが、ノリでつけた名前だったようです。そんな会社が100億円企業にまで成長するなんて、当時の林尚弘さんは想像もしていなかったことでしょう。

大成功して優雅なタワマン生活をしている?

授業を受けるよりも自主学習を優先」する林尚弘さんの学習指導はすぐに結果を出すことに成功し、模試でE判定だった生徒が早稲田大学に合格、慶応大学や医学部の合格者を多数輩出するなど、実績をどんどん積み上げていきます。

実績を出したことで生徒は50人100人と順調に増えていき、林尚弘さんが大学を卒業する頃には温泉、プール、ジム付きのタワーマンションに住めるほど成功していたのだそうです。大学入学時には進学校から浪人までして入る大学ではないとまで言われて肩身の狭い思いをしていたそうですから、まさに林尚弘さんは大逆転を体現していますよね。

投資家として人気YouTubeチャンネルに出演

Youtubeチャンネル

「日本初!授業をしない」コンセプトで全国展開に成功した林尚弘さんは、2018年よりYouTube「令和の虎」へ出演します。

令和の虎とは、一般の参加者が自分の起業プランをプレゼンし、虎として参加する投資家が実際に出資するかどうかをジャッジする番組です。林尚弘さんも投資家として出演し、優しい口調でありつつも目の付け所の鋭さなどから、令和の虎のレギュラーメンバーとして番組を盛り上げていました。

実際に複数の事業への出資もおこない、大成功をおさめたビジネスもあります。ですが、林尚弘さんは2022年2月に発覚した違法賭博の一件で、令和の虎の降板が決まりました。

違法賭博への関与で辞任

2022年2月15日に林尚弘さんは、株式会社A.verの代表と武田塾塾長を辞任することが発表されました。原因は、2021年11月頃からおこなっていたとされる違法賭博への関与です。具体的には、違法であると知りながら賭けポーカーを2021年の11月から10回以上にわたって繰り返していたそうです。

賭けポーカーの帳簿と思われる資料がTwitter上で出回り、事件の発覚にいたりました。ちなみに、令和の虎トモハッピーこと齋藤友晴さんや、同じく令和の虎株本祐己さんが運営している会社メンバーなどが参加していたようです。

なお、事件以降2月からは教務部長をされていた中森氏が武田塾を引き継ぎましたが、4月30日をもって即辞任し、創業時からメンバーであった種田氏に再度トップが交代しています。

新学期までの臨時対応だったのかもしれませんが、少し気になる対応をしていました。慌ただしくありつつも、塾自体に大きな影響を及ぼすわけではないので、しばらくは問題なさそうといった感じでしょうか。

まとめ

本記事では、授業をしない塾という全く新しいコンセプトの塾を全国展開する、林尚弘さんをご紹介しました。

違法賭博で順風満帆に運営していた武田塾を手放すことになりましたが、大学受験の失敗から復活したように、今度も不死鳥のごとく復活を遂げるかもしれません。

林尚弘さんの今後の動向にも注目ですね。