みなさんは「DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)」に行かれたことはありますか?きっと、たくさんの方がお店を利用したことがあるのではないでしょうか。DEAN&DELUCAは日本国内に49店舗ある大人気のおしゃれカフェ、ベーカリー、お惣菜屋さんです。
本記事は、DEAN&DELUCAのライセンスを取得し、日本に取り入れた実業家「横川正紀」さんのプロフィールや経歴、DEAN&DELUCAを日本でオープンしたきっかけやどのようにヒットさせたのかなどを詳しくご紹介いたします。
横川正紀のプロフィール・経歴
まずは、横川正紀さんのプロフィールと経歴を見ていきましょう。横川正紀さんは起業してから長年経営者として活躍されていますが、Wikipediaに情報はありませんでした。
プロフィール
- 本名:横川正紀(よこかわ まさき)
- 出身:東京都
- 生年月日:1972年12月19日
- 年齢:49歳(2022年5月現在)
- 最終学歴:京都精華大学美術学部建築学科
- 職業:起業家・株式会社ウェルカム代表取締役社長
横川正紀さんは、東京工業大学工学部付属工業高校に通っていました。高校を卒業後に京都に移ります。
略歴
- 1996年:京都精華大学美術学部建築学科卒業後、 Pier 1 importsというインテリア関係の会社に就職
- 2000年:株式会社GEORGE‘S FURNITUREを設立
- 2001年:京都新風館に「GEORGE’S」、カフェ「ask a giraffe」をオープン
東京・青山にライフスタイルショップ「CIBONE」をオープン - 2003年:株式会社ディーンアンドデルーカジャパンを設立
DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)1号店を丸の内にオープン - 2007年:六本木ミッドタウンにDEAN & DELUCA日本旗艦店をオープン
- 2010年:10周年を機に社名をGEORGE‘S FURNITUREから株式会社ウェルカムに変更
空間デザイン、MD、ブランディングなどのコンサルティング事業も開始 - 2012年:震災を機に、自由ヶ丘のCIBONEを、「くらしのDIY」をテーマにTODAY‘S SPECIALとしてリニューアルオープン
- 2013年:コスメティックブランドTHREEのフラッグシップショップ「THREE AOYAMA」をプロデュース
- 2016年:株式会社ウェルカムと株式会社ディーンアンドデルーカジャパンがグループ統合
- 2017年:2020オリンピック・パラリンピックへ向けての地域創生プロジェクトとしている 新虎マーケット”を企画・プロデュース
- 2018年:外務省の海外拠点事業・JAPAN HOUSE ロサンゼルス、ロンドンにおけるSHOPの企画・運営
表参道にHAYの国内初となるショップHAY TOKYOを期間限定オープン
三井アウトレットパーク木更津にウェルカムグループとして初の合同出店、WELCOME MARKETをオープン - 2019年:オイシックス・ラ・大地社と資本業務提携
JAL国際線の機内食『AIR DEAN & DELUCA』をプロデュース
テレビ番組カンブリア宮殿に出演
東京音楽大学内にDEAN & DELUCA CAFEをオープン - 2020年:株式会社ウェルカム、創業20周年
虎ノ門ヒルズビジネスタワー内「虎ノ門横丁」の企画プロデュースを担当
『酒食堂・虎ノ門蒸留所』を運営
三井不動産グループ 新ホテルブランド「sequence」のトータルプロデュース
ホテル内レストラン『Restaurant/Bar Dōngxī』・ホテル内カフェ『Valley Park Stand』を運営
CIBONEから新たなプロジェクトCONECTの開始
横川正紀の事業まとめ
横川正紀さんが立ち上げた株式会社ウェルカムが展開している事業をまとめました。過去に関わったものではなく、現在も運営されているものだけ抜粋して紹介しています。
DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)
おしゃれな女性から大人気のカフェであり、チーズや生ハムなどのセレクトショップでもあります。食材だけでなく、DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)のロゴ入りバックなどのグッズも人気です。
DEAN&DELUCAは1997年にアメリカのニューヨークで地中海の食文化をアメリカでも味わってほしいという思いから、ディーンさんとデルーカさんという方が創業したそうです。
このお店が好きな横川正紀さんは日本での販売権のライセンスを取得し、2003年にDEAN&DELUCAの1号店を東京にオープンさせました。現在は日本でカフェ業態を含む49店舗が運営されています。
TODAY’S SPECIAL
TODAY’S SPECIALは「今日をどう楽しむ?」をコンセプトに、暮らしを楽しむ・暮らしを彩るようなインテリア雑貨や食器などの生活に関わるものを販売しています。暮らしのよき友になれたらと考え、こだわり抜いた商品を販売しています。
ショップは東京の渋谷・新宿・自由が丘・日比谷に加え、京都と神戸にも店舗があります。店舗では、手作りのパンや焼き菓子の販売に加え、リース作りなどの体験型のワークショップなどもあります。オンラインショップも運営しています。
GEORGE’S
GEORGE’Sは、テーブルや椅子などの家具をメインに販売しています。家族の居場所を考え、家族の時間を大切に、自然のぬくもりを大事にできるような商品を販売しています。親子代々で訪れることができるお店にしたいをコンセプトにしたお店です。
千葉、東京、神奈川といった関東を中心に展開されていて、静岡、愛知にも店舗があります。全部で20店舗あり、オンラインストアもあります。ZOZOTOWNでも販売されています。
CIBONE
CIBONEは、洗練されたモダンなデザインのインテリアや家具を販売しています。さまざまなアーティストのインテリアを置いていて、人がものを作る熱や人と人がつながればという想いが込められています。
こだわり抜いて作られた国内外のクリエイターのプロダクトがジャンル問わず、自由な切り口で集められています。渋谷と銀座に店舗があり、オンラインストアもあります。
GOOD CHEESE GOOD PIZZA
GOOD CHEESE GOOD PIZZAは、新鮮なチーズを使ったピザが売りのレストランです。ピザもチーズ素材を厳選し、良い物を提供しています。日比谷・自由が丘・国立・渋谷に店舗があり、日比谷の店舗はチーズ工房が隣にあります。
新鮮なチーズを提供するために、工房を近くに作りました。地方の牧場から取り入れるよりも、もっと新鮮なチーズが東京で食べられます。ピザだけでなくチーズも販売していて、チーズはオンラインストアでも購入できます。
WELLCOME MARKET
WELLCOME MARKETでは、CIBONE、GEORGE’S、TODAY’S SPECIALなどのウェルカムグループのインテリア商品を販売しています。ウェルカムグループの複数のブランドが買えるお店はここだけです。
さまざまなテイストのアイテムが集まっているため、いつ行っても楽しい場所です。店舗は三井アウトレットパーク木更津店の1店舗のみです。
SOUVENIR FROM TOKYO
SOUVENIR FROM TOKYOは、東京の六本木にある国立新美術館のミュージアムショップです。展覧会の公式カタログをはじめ、知名度やジャンルにとらわれることなく、幅広い商品が展開されています。オンラインで購入も可能です。
HAY TOKYO・HAY OSAKA
HAYはRolf Hayさんが2002年に設立したデンマークのインテリアブランドです。2003年のケルンフェアでデビューしました。ホームインテリア商品だけでなくホテルやレストラン、教育施設などのプロジェクトも手がけています。そんなHAYの商品を販売しているのがHAY TOKYOとHAY OSAKAです。
酒食堂・虎ノ門蒸留所
酒食堂・虎ノ門蒸留所は、蒸留所が併設された居酒屋&バーです。蒸留所があるので店内で蒸留されたジンを楽しめます。東京の八丈島や新島で作られた島焼酎や東京島料理やオリジナルジンなどが味わえる居酒屋です。蒸留所がある居酒屋は東京ではここだけです。
Valley Park Stand
Restaurant/Bar Dōngxī・Valley Park Standは、ホテル「sequence」と「宮下公園」結ぶ位置にオープンしているレストランバー・カフェです。レストランはアジアンテイストで、ハーブやスパイスにこだわった料理を提供しています。夜はお酒も提供していて、カジュアルにお酒もアジアン料理も楽しめる場所となっています。
カフェでは、珈琲やサンドが気軽に楽しめます。夜はカクテルなどをサーブしています。渋谷の街を大きな公園だと考え、国際色豊かな渋谷の文化をよりよくする場所を目指しているそうです。
REVIVE KITCHEN THREE
REVIVE KITCHEN THREEは、「地産地消・身土不二」というコンセプトや考え方のもと、日本の食材をたくさん使った料理を提供しているレストランです。健康的でおいしい、食材を活かした日本食を提供しています。お店は、東京ミッドタウンにあります。
横川正紀はどうしてDEAN&DELUCAを日本に取り入れたのか
横川正紀さんは、ニューヨークに行く度に買い付けにいくほどDEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)が大好きでした。DEAN&DELUCAは日本での認知度も高いと考えた横川正紀さんは、1号店を2003年に東京の丸の内にオープンさせます。
本場の味や雰囲気を日本の人に味わってもらうために、商品をすべて直輸入して、魚は切り身でなくそのまままるごと使い、商品のPOPは現地と同じ英語表記にしてニューヨークにあるお店がそのまま日本に来たようなお店を作りました。
しかし、出店してみるとお客さんが全然集まらなかったため、山手線に乗っている20~30代に男女にアンケートを行ったところ、DEAN&DELUCAの認知度はまさかの0.1%にも満たない結果となり大きなショックを受けます。家賃が高い丸の内に出店していたため、オープンから3年で閉店まで考えていたそうです。
DEAN&DELUCAのヒット
お客さんが集まらず認知度も低いことを知った横川正紀さんは、閉店も考えましたが、そこでDEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)の創業者に相談します。DEAN&DELUCAの創業者からは、「おいしいものを届けたくて、そこから生活を変えたいのだったら、自分たちの生活に近いものから届けて行かなければ、何も変わらない」という言葉を投げかけられます。横川正紀さんはこの言葉を聞いて、自身が表面的な物事ばかりを考えて商売をしてきたことに気づき、方向性を変えます。
そこから3年ほどはヨーロッパに自ら足を運び、生産者とお酒を酌み交わし、コミュニケーションを図ります。現地での食事の仕方や生産者が大事にしていることを聞き出し、研究をします。
横川正紀さんは食文化を伝えるというコンセプトを大事にし、日本の都市生活に合うように店舗を変える努力をしました。POPなども英語表記だったのを日本語に変更します。自分たちの生活に近いものから取り入れるという言葉から、日本食の佃煮の取り扱いを始めるなど、日本の食卓に合うものを提供するようにシフトしていきました。
すると、売り上げは徐々に伸び、DEAN&DELUCAの認知度も徐々に上がってきたそうです。鞄などのグッズも流行り、現在では国内に49店舗を展開しています。
横川正紀の推定年収
飲食店やインテリアのお店を経営している横川正紀さんの年収はいくらなのでしょうか。株式会社ウェルカムは上場していないので、年収は公表されていません。横川正紀さんの年代での一般的な社長の年収は4,381万円といわれています。
また、株式会社ウェルカムは社員数とアルバイトを含めて、従業員が1,600名を超えています。従業員が1,000人以上の企業の場合、役員の報酬の平均が5,643万円というデータもあります。ですので、横川正紀さんの年収は4,000万円から6,000万円くらいなのではと考えられます。
横川正紀の父はすかいらーくグループの創業者?!
横川正紀さんのお父様は横川紀夫さんです。ガスト・バーミヤンなどの飲食店を経営しているあの「すかいらーく」の創業者です。最初はスーパーをしていましたが、アメリカでレストランが流行していることを知り、日本でファミリーレストランのお店を取り入れました。横川正紀さんが創業したのはお父様からの影響もあったようです。
横川正紀さんには弟さんと妹さんがいるようなのですが、弟さんも起業家です。レストランやカフェを経営する株式会社ウィルプランニングの代表取締役社長を勤めています。横川正紀さんの一家は家族間で会社を継ぐのではなく、みんなそれぞれ別々に起業している起業一家といえます。
横川正紀は結婚している?
横川正紀さんはご結婚されています。奥様のお名前は仁美(ひとみ)さんだそうです。2010年の2月に六本木の国際文化会館で結婚式と披露宴を盛大に行ったようです。お料理にもこだわられていて、DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)の総料理長や日本料理かんだの神田料理長などを招いて、料理を提供していました。
披露宴ではあの有名な歌手・藤井フミヤさんが参列し、名曲「TRUE LOVE」を熱唱されたそうです。交流があったのでしょうか。交流がなければ、結婚式で歌うなんてしなさそうです。とにかく、規模がすごい結婚式だったようです。横川正紀さんにお子さんがいるかどうかはわかりませんでした。
まとめ
今回はDEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)が日本に入ってきた経緯と、どのようにヒットしたのか、さらには横山正紀さんのプロフィールや経歴についてご紹介しました。今後、どのようなお店を作り出すのが注目ですね。