坂梨亜里咲さんとはどんな人物なのか、気になりますよね。坂梨亜里咲さんは、女性のホルモンバランスを整えるピルの利用啓蒙・販売をおこなう「MEDERI株式会社」の代表をされています。
MEDERIでは、ピルの服用を望んでいる女性とオンライン診療を提供している産婦人科をマッチングするサービスと、妊活・不妊治療をサポートする検査キットUbu(ウブ)のサービスを展開しています。坂梨亜里咲さん自身のピルを服用していた経験や妊活の難しさを体験したことから、起業にいたったそうです。
本記事では、女性の自分を大切にしたい気持ちに寄り添うサービスを展開している坂梨亜里咲さんの経歴についてご紹介します。MEDERIを立ち上げる前は、ベンチャー起業で社員・COO・代表取締役とキャリアを積んできておりビジネスの手腕も持ち合わせている坂梨亜里咲さん。記事内では、現在の姿とは少し違った過去のキャリア形成にストイックだった時代の坂梨亜里咲さんにもフォーカスしてご紹介します。
坂梨亜里咲のプロフィール
坂梨亜里咲さんは、ピル服用のためのオンライン診療サービスと妊活サポートのための検査キットの提供をしているMEDERI株式会社の代表をされています。
プロフィール
- 氏名:坂梨亜里咲(さかなし ありさ)
- 生年月日:1990年(平成2年)1月12日(32歳)
- 出身地:宮崎県
- SNSフォロワー:Twitter6.9万人、Instagram0.5万人
※2022年5月1時点
略歴
- 明治大学 卒業
- 2012年 ルビー・グループ株式会社入社
- 2014年 ロケットベンチャー株式会社入社
- 2014年 4MEEE立ち上げ
- 2016年 フリーランス
- 2017年 4MEEE COOに就任
- 2018年 4MEEE代表取締役に就任
- 2019年 MEDERI株式会社設立
- 2020年 Ubu(ウブ)のサービス提供開始
- 2021年 MEDERI PILLのサービス開始
近年注目されているフェムテック分野でのビジネスを展開しており、女性特有の悩みを解決するための事業を運営しています。
フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(IT技術)をかけ合わせてできた造語で、女性の健康に対する課題を解決するための事業分野として注目され始めているジャンルでもあります。経済産業省の調査によると、女性の健康課題による経済的損失や医療にかかる費用は年間7,000億円とされており、フェムテック分野でのサービスが広がることで、日本経済の発展にもつながる可能性が大いにあるという調査も出ています。
坂梨亜里咲さんも、IT分野でキャリアを積んできた自身の実績と妊活の難しさを痛感した体験を通して、現在フェムテック分野での事業展開を推し進めている最中です。
坂梨亜里咲さん自身10代の頃からピルを服用していたそうですが、日本全体で見るとピル服用率は3%にとどまっています。実際に、事業を進めていく上でピルへの理解が少ないことについても課題を感じているそうです。現時点で悩んでいる人にはサービスが届いているけれど、未来の自分に向けてピルを飲もうとする人がほとんどいないことで、サービスが行き渡らないことに頭を悩ます日々を過ごすことも多いそうです。
坂梨亜里咲の経歴
ここからは、坂梨亜里咲さんの経歴について詳しく紹介します。
幼少期
坂梨亜里咲さんは幼少期から活発な子で落ち着きがなかったそうです。幼稚園や小学校時代には幼いながら芸能事務所に所属し、ダンスや民謡にあけくれ一芸を磨いて芸能人になることを夢見ていました。
中学に上がると当時はハリー・ポッターが流行しており、ヒロイン役の知的で美人なハーマイオニーに憧れ学年トップを取るほど勉強に熱中していきます。
大学に通いながら観光大使を務める
大学生になっても人前に出る仕事への憧れは消えず、アナウンサーを目指すようになる坂梨亜里咲さん。お兄さんがアナウンサーとして働いていたため自分もなれるだろうと考えていたそうですが、就職活動では失敗の連続でした。
東日本大震災もあり就活を止めざるを得なくなった坂梨亜里咲さんは、教職を取ろうと地元の宮崎に戻って教育実習に取り組んでいたところ、思わぬチャンスに出くわします。宮崎サンシャインレディという地元の観光大使に応募し見事合格。東京の明治大学に通いながら、2年間観光大使として定期的に宮崎で活動をしていました。
通販サイトで若くして裁量のある仕事を任される
宮崎で過ごしていた際に服のほとんどを通販サイトで購入していた体験から、通販サイトを運営する会社から内定をもらいインターンとして働き始めます。ですが、社内で働く先輩たちの姿に共感できず、別の通販会社ルビー・グループ株式会社に就職先を変更しました。
同期入社はおらず会社全体でも20人くらいのスタッフがいる小規模な会社ながら、大きな仕事や新規事業の立ち上げに参画する体験を得ることができました。ですが、会社はラグジュアリーブランドを中心としたECサイトの運営をおこなっており、高級品をどのように販売すればいいのだろうと日々悩みながら仕事をしていたそうです。
そんな中、大学時代の友人が立ち上げた会社への誘いを受けて、ベンチャー企業よりもさらに小さなスタートアップ企業に転職します。
女性向けメディア4MEEEの立ち上げに苦戦
転職した会社は、のちに女性メディアを扱う4MEEEの前身であるロケットベンチャー株式会社です。ロケットベンチャー株式会社は、主にリスティング広告の最適化などを企業向けにコンサルティングする会社です。坂梨亜里咲さんは、消費者向けのメディアづくりをするタイミングで誘われ参画することになりました。
ロケットベンチャーに参画した2014年は、湘南ベルマーレのPR活動を担うベルマーレクイーンとしての仕事もしており、メディア編集者とPRスタッフの二足のわらじで活動をされていました。
メディアの方は毎日ひたすら記事投稿をするも結果が出ず、参画から半年ほどたった頃に一度存続危機に陥ってしまったのだそうです。一時期は各スタッフが自宅で仕事をするような事態にまでなったようですが、社長の決断により事業は継続、その後会社自体は大手通販サイトを手掛ける株式会社エニグモに売却されることになります。
エニグモの傘下に入った後も変わらず仕事を続けていた坂梨亜里咲さんですが、給与交渉の仕方がわからず苦悩し始めます。そこで、自分の実力を試すために一度会社を離れてフリーとして働き方を変更し、自分の価値が社会的にどれくらいのものなのかを探ることになりました。
フリーランスを経て二度目の参画
フリーランスとして働き始めたところ、webコンテンツ製作の過渡期であったこともあり、コンサルティングなども含めて注文や依頼が坂梨亜里咲さんのもとに殺到してきたそうです。
今まで会社で他のスタッフがやってくれていたことも全部自分でやらなければならないツラさがあったものの、やればやるだけ稼げる状態であったため、収入自体は会社員をしているときよりも大きく増やすことができたそうです。
それでも、フリーでの仕事をやり続けるのは体の負担も考えると難しいと考えた坂梨亜里咲さん。再度就職し直そうと他のメディアからも声をかけてもらっていたそうですが、再び4MEEEに戻ることを決断します。
理由としては、COOという役員待遇で戻れたことと、現在の社長が新規事業をすでに立ち上げていたため、いずれ自分が会社の代表になる未来が見えていたから。
実際に当時の社長からは、いずれ事業を譲る予定と直接聞かされていたそうです。半年間のフリーランス生活に分かれを告げ、高待遇で新たに4MEEEでの挑戦を始めます。
不妊体質であることを知る
将来社長になる前提で4MEEEに戻ってきた坂梨亜里咲さんですが、同じ頃に自身が不妊体質であることを知らされます。結婚を機に産婦人科でブライダルチェックを受診したところ、卵子の数が少なく、早期閉経(平均より早く閉経する症状)と診断されたそうです。
仕事が手につかないほどショックを受けた坂梨亜里咲さんですが、セカンドオピニオンを受けると妊娠の可能性が閉ざされたわけではないことを知り、妊活をスタートさせます。この出来事が、後にMEDERI株式会社を設立するキッカケにもなりました。
4MEEEの代表に就任
4MEEEについては、COOとして戻ってきた2年後の2018年に、代表取締役に就任します。ただ、代表就任と同じタイミングで親会社の変更があり、社内の雰囲気も悪化し社員数は当初の5分の1になってしまうほど、社内体制が崩れかける危機に陥ってしまいます。
新体制に変わって数ヶ月は苦労したものの、すぐに軌道に乗せることはできたそうです。地方自治体との共同イベントやコラボ商品の製作など、会社の代表として様々な施策を試みながら、業績も向上していきました。
ですが、社長就任から2年弱で社長の座を降り4MEEEからも離れる決断をすることになります。理由としては、4MEEEが手掛けるメディアのターゲットに自分が当てはまらないことに違和感を抱いていたからです。
当時手がけていた2つあるメディアのうち1つはキラキラ女子向け、1つはママ向けのメディアであったため、坂梨亜里咲さん自身はちょうど真ん中に位置するような状態でした。社内で新たにメディアを立ち上げることもできましたが、坂梨亜里咲さんは独立の道を選択することを決断しました。
2019年の12月に退職し、2020年3月にウーマンウェルネス商品第一弾である「Ubu Supplement」をリリースします。
妊娠についての正しい知識を広げる
女性の妊娠に対する知識を広めるため、まず始めに手がけたのがクラウドファンディングによる「Ubu Supplement」販売のためのマーケティングです。すでに会社には妊活検査キットである「Ubu」の製造は済んでいたためリリース準備は整っていたそうですが、妊娠についての正しい知識を知ってもらい、認知度を短期間で広げるには、クラウドファンディングの利用が最適と考えたようです。
クラウドファンディングではより多くの人に知ってもらえるよう、支援希望者や男性向けのリターンも準備しました。複数のパターンでリターンを準備することで、商品を使う人以外の人からも妊娠への関心を集めることに成功します。リリース後も資金調達を実施するなど妊娠についての正しい知識の普及とビジネスの拡大に向けて積極的に活動をされています。
坂梨亜里咲の展開している事業
坂梨亜里咲さんが展開している事業をご紹介します。
MEDERI PILL(メデリピル)
1つ目の事業は、ホルモンバランスを整えるピル服用のためのオンライン診療サービスです。一般的にはピルを服用しようとすると産婦人科での診察が必要であったり、副作用への不安だったりと、服用までのハードルを感じる人が多くいます。オンライン診療に切り替えることで、忙しい人でもピルを受け取ることができ、オンライン診療で不安を解消することを可能にしました。
Ubu(ウブ)
2つ目の事業は、自宅でできる妊娠準備を目指してリリースされた腟内検査キットです。妊娠の準備をしたい、デリケートゾーンのトラブルが気になるという方を対象に、自宅でセルフチェックができるキットを開発しました。
坂梨亜里咲の年収
坂梨亜里咲さんの年収は、現時点では500万円ほどと予想されます。(あくまで予想です)
理由としては、2020年に妊活用検査キット「ウブ」をリリース、2021年にピル服用のためのオンライン診療サービス「メデリピル」をリリースし、サービスを開始してから日が浅いからです。
2020年3月にクラウドファンディングで200万円を調達、2020年7月に投資家などから3,000万円の資金調達を実施したばかりです。会社も発展途上なため、現時点では1,000万円以上の給与をもらう段階ではないことが予想されます。
ただし、前職である4MEEEの代表を務めていた際は、年収1,000万円ほどはもらっていたことでしょう。代表に就任する前後で妊活のために2年間の間毎月20万円~60万円近く出費があったようですから、それ以上の収入がないととても払えない金額です。
坂梨亜里咲のSNS
坂梨亜里咲さんのSNSとブログ情報です。
まとめ
自身のピル服用や妊活の経験から、フェムテック事業の会社を立ち上げた坂梨亜里咲さんをご紹介しました。妊娠についての知識や市場はまだまだ発展途上です。今後の活躍が楽しみな事業家ですね。