森川亮とは?LINE社長からCChannelを創業した経歴!年収/資産額も調査!

  • 2022年5月8日
  • 2023年1月26日
  • 社長

森川亮さんは、国内2,600万人のフォロワーを抱える女性向けメディア「C Channel」の創業者です。C Channelを創業する前は、チャットアプリ「LINE」の代表取締役社長も務めていました。LINEを退職した翌月にはC Channelを創業し、20代30代の女性をターゲットにした短尺動画投稿メディアを立ち上げ、多くのファンを集めています。

本記事では、森川亮さんの経歴や年収などをご紹介します。記事内では、当時急成長中だったLINEをなぜ退職したのか、なぜ若い女性をターゲットにしたメディアに舵を切ったのか、などを深堀していきます。

森川亮とは

森川亮さんは、国内フォロワー数2,600万、世界フォロワー数4,000万の女性向けメディア「C Channel」の創業者です。20代30代の女性をターゲットにしたメディアで、同世代のタレントや読者モデルとともにメイクやファッションなど、あらゆるジャンルの短尺動画を制作・投稿しており、これまでに10万本という桁外れな数の動画を投稿してきました。
2020年5月には東証が運営するTOKYO PRO Marketに上場を果たし、社会的信頼性の獲得にも成功しました。TOKYO PRO Marketを足掛かりに、今後はマザーズ、東証一部とステップアップを狙っているそうです。

プロフィール

  • 氏名:森川亮(もりかわ あきら)
  • 生年月日:1967年(昭和42)1月13日(55歳)
  • 出身:神奈川県
  • 学歴:筑波大学 情報学群情報科学類 卒業
      青山学院大学院国際政治経済学科修士課程(MBA)修了
  • SNS:Twitter:3.2万人

※2022年4月1日時点

略歴

  • 1989年:日本テレビ放送網入社
  • 2000年:ソニー入社
  • 2003年:ハンゲームジャパン(現:LINE)入社
  • 2007年:LINE株式会社代表取締役就任
  • 2015年:C Channel株式会社を設立
  • 2020年:OKYO PRO Marketに上場

森川亮の年収・資産額

森川亮さんの現在の年収は、約650万円と予想します。有価証券報告書によると、取締役8名への報酬は5,200万円とのことですから、8等分すると650万円になるからです。ただ、国内外6社の代表を務めていますから、合計で2,000万円ほどにはなるかもしれません。

また、現在時価総額200億円の会社の株を20%ほど所有していますから、資産としては40億円ほどになります。会社も成長段階のため配当の受け取りはありませんが、仮に1%の配当を受けると年間4,000万円ほどになります。

ちなみにですが、会社員時代はバブル絶頂期にテレビマンとして活躍されていますから、当時から1,000万円近くの年収はあったかもしれません。なお、森川亮さんの年収のピークはLINEの社長を務めていた頃のはずです。

森川さんの退任後は出澤剛氏が代表を務めていますが、出澤氏の翌年の年収は約1億3300万円と報道されています。森川さんが代表を務めた7年間は、それに近い報酬をもらっていたことでしょう。やはり国を代表する企業のトップですから、かなりの年収がありますよね。

森川亮の経歴

報道スタジオ

ここからは、森川亮さんの学生時代からC Channelを創業するまでの経歴について紹介します。

バンドに熱中しながらバブルの勢いでテレビ業界へ

コンピュータを学びたいと考えた森川亮さんは筑波大学に入学し、実家の川崎を離れ寮生活での一人暮らしを始めます。音楽好きな森川さんは、バンドに熱中してイベントや喫茶店で演奏する日々を送っていたのだとか。バブルの絶頂期だったため青田買いのような形で日本テレビに入社が決まりました。

日本初の出口調査集計システムの開発

日本テレビに入社した森川さんは、音楽関係の仕事を希望していましたが、大学の専攻もありコンピュータ専門の部署に配属されました。その後は報道に移り、日本初の「出口調査」での集計システムの開発を任されます。開発したシステムは賞を取るほどの功績となり、その後はインターネットや海外展開など、新規事業の立ち上げに参画するようになりました。

インターネットの将来に賭けてゲーム会社へ転職

日本テレビからソニーに転職した森川さんは、グループ会社にてネットベンチャーの立ち上げに携わります。そこで得た経験から、次はモバイルやブロードバンドの時代が来ると確信したそうです。そして、ブロードバンドが進んでいる韓国発のオンラインゲーム会社ハンゲームジャパン(後のLINE株式会社)へ転職します。

入社から4年で社長に就任

2000年に日本でもブロードバンドが開始されましたが、当時の導入家庭は20万ほどで、ほとんどの家庭がダイヤルアップ回線でインターネットに繋げていました。インターネットをつなぐ際に、電話の「プルル」というコール音が鳴っていたのを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、2003年に森川さんが入社して早々、ブロードバンドの普及が加速します。

当時30人ほどの会社で事業部長を任されていた森川さんですが、ブロードバンドの拡大の流れに乗り、3年で事業規模は50倍にまで膨れ上がったそうです。入社から3年で副社長に就任し、翌年には社長に就任しています。

森川亮(LINE)の実績

LINEの画面

ブロードバンドの普及とともに2006年までは鰻登りに成長していましたが、その後は複数の新規事業を展開するも伸び悩む時期が続いてしまいます。理由としては、2005年頃から始まったガラケーへのシフトに乗り遅れ、ゲーム市場をグリーやDeNAに取られてしまったのです。

社長に就任した2007年にも「NAVERまとめ」をリリースしますが、ユーザーからの評価を得られていた反面GoogleやYahoo!に対抗するには時期が遅すぎたようです。ガラケーに乗り遅れた森川亮さんですが、スマホへの移行ではしっかりと時代の流れをキャッチします。

2011年東日本大震災での連絡手段の壊滅を受けて、電話回線を使わず緊急時にもちゃんと連絡ができるようにと、2011年6月にメッセージアプリ「LINE」が誕生しました。地震からわずか3ヶ月後のことです。文字を送るだけの単純なものでしたが、「既読機能」「位置情報の送付」など、災害時に必要な機能が搭載されました。

2016年には熊本地震が発生しましたが、職員同士がLINEを通して連絡し合うことができ、災害対応活動のサポートツールとして機能しました。LINEのリリース後、わずか2年で1億6,000万ユーザーを獲得する巨大アプリに変貌を遂げます。

その理由としては、スマホに適したアプリ開発を行ったこと、と語る森川さん。PCやケータイでヒットしたサービスを展開していた他社がそのままスマホに転用しているのに対し、LINEはスマホ専用アプリにするために一から開発を進めたのだそうです。機能を盛り込みすぎずシンプルな仕組みにすること、デザイン性のあるコンテンツ作りを進めたことで、スマホ移行の流れにもうまく乗ることができました。

LINEを軌道に乗せた森川さんですが、2015年3月の任期満了とともに代表を退任、LINEを退社します。トラブルも噂されていましたが、発表前から次期社長との二頭体制であったこと、森川さん自身が別の育成事業に携わりたい要望があったことなどから、円満退職となったようです。事実、森川さんはLINE退職の1ヶ月後にC Channelを創業しています。

森川亮が経営する「C Channel」の事業内容

森川亮さんが経営しているC Channel株式会の事業をご紹介します。

C Channel

SNS総フォロワー数2,600万の女性向けメディアです。「誰もがわがままでいられる時代へ」をコンセプトに、メイク、料理、ボディケア、ファッション、恋愛まで、女性向けのあらゆるジャンルの情報発信をしています。10秒から1分ほどの短尺な動画が1日に数十本投稿されており、累計投稿数は10万本です。国内最大級のライフスタイル・メディアです。

lemon square

企業とインフルエンサーのマッチング・プラットフォームです。登録者数60万人の中国メイクYoutuber「鹿の間」、登録者数53万人のメイク系Youtuber「水越みさと」など、影響力の大きいインフルエンサーとのコラボが可能です。また、個人でSNS活動をしているインフルエンサーとも商品レビューでのコラボが可能で、より消費者の目線にたった商品宣伝でのサービスも展開しています。

mamatas

SNS総フォロワー数100万人の子育てママ向けのメディアです。子育ての悩み解決やノウハウなど、子育てママを応援するコンテンツを1分ほどの動画にまとめて投稿しています。子育てママのリアルな声を集めてシェアする「mamatas labo」やお役立ちグッズを販売している「mamatas STORE」も展開しています。

newme

働く女性のためのメディア「newme」の運営をしています。お金の悩み、働き方の悩みなど、キャリアを積みたい女性に向けた情報発信メディアです。

C Channel Global

C Channelは1,000万人以上の海外女性ユーザーにも支持を得ているグローバル・メディアです。海外進出を検討している企業向けに、中国やインドネシアでのローカライズ戦略を提案します。現地のグループ会社によりワンストップでコンテンツ制作をサポートしてくれるため、ターゲットの女性たちにより刺さりやすい宣伝ができるようになっています。

mysta

次世代アイドルを育てるための応援エンタメアプリです。エントリーするタレントやアイドルが投稿する動画を見られるだけでなく、応援ポイントやコメントを送れる機能があり、アイドルとダイレクトにコミュニケーションがとれるところが最大のポイントです。オーディションイベントなども多数開催されており、アイドルと一緒に苦楽を共有することができます。

マキシム

会員数110万人のレディースアパレルサイトです。オリジナルブランドでの差別化、ライブコマースでの訴求、所属タレントやインフルエンサーとのコラボレーション企画など、女性のおしゃれをまとめてサポートできるサービスを展開しています。

C Channelの創業秘話と現在

数千人の従業員を抱えるLINEを退職し、10人でメディア事業を立ち上げます。「日本発信のメディア」「次世代に残る事業」を掲げ、女性向けメディア「C Channel」を創業しました。

これまでも数々の新規事業の立ち上げに参画してきた森川さんですが、創業当初は中々うまく行かず、「ビジネスは失敗」「潰れる会社」とささやかれることもあったのだとか。それでも「How to 動画」に切り替えたこと、動画出演者をモデルのような綺麗な人でなく、視聴者も参考にできるようないわゆる「普通の人」を採用することで、創業から1年半で月間6億再生という脅威の数値を叩き出すまでに急成長します。

現在では国内外の総フォロワー数4,000万人という巨大メディアに成長し、インフルエンサーとのコラボサービスなど、ビジネスを横展開してさらなる拡大を目指しています。

森川亮とC Channelの今後

目標を持つビジネスマン

急成長したC Channelですが、2020年5月に東証のTOKYO PRO Marketに上場を果たします。投資家からはメリットがなく懸念される声もありましたが、結果的には社会的信頼が上昇し、問い合わせの数なども増えているそうです。これを一つの通過点として、マザーズや一部への市場変更へ向けて動いていくと森川さんは話します。

森川亮のSNS

森川亮さんはTwitterとInstagramのアカウントが存在しました。気になる方はチェックしてみてください。

Twitter

Instagram

まとめ

日本テレビで日本初の出口調査実施、急成長企業LINEの代表、国内最大級の女性向けメディアを設立した森川亮さんをご紹介しました。48歳で十分な資産を築きながらゼロから事業を始める勇気はすごいですよね。今後も成長を続けていくことでしょう。