CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは、元エミレーツ航空CAの芸人さんです。
4回の転職をされた後、35歳の時にアマチュアで応募した「女芸人NO.1決定性 THE W」で準決勝まで進出。
予選でネタを観ていた吉本興業のマネージャーからスカウトされ、2022年3月に吉本興業に所属、プロの芸人としてデビューしました。
CA時代の実体験を活かした「東京CAと大阪CAの違い」や「オツボネCA」、「日系CAと外資系CAの違い」などのあるあるネタで、YouTubeやTikTokで人気を博しています。
今回は、異色の経歴の持ち主で、芸人の王道である養成所に通わずにプロとして活躍するCRAZY COCO(クレイジーココ)さんのプロフィールや経歴、外資系航空会社に合格した英語力の磨き方などを詳しくご紹介します。
・RAZY COCO(クレイジーココ)さんのプロフィールと経歴
・なぜCAから芸人になったのか
・英語力の磨き方
・これまでの常識を覆した芸人活動とは?
CRAZY COCO(クレイジーココ)のプロフィール
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんのプロフィールをご紹介します。
- 名前(芸名):CRAZY COCO(クレイジーココ)
- 本名:井上 徳子(いのうえ のりこ)
- 生年月日:1986年9月6日(現在37歳)
- 身長:172cm
- 体重:59.9kg
- 血液型:O型
- 出身地:大阪府箕面市
- 兄弟:一人っ子
- 出身校:流通科学大学
- 所属事務所:吉本興業
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは、大阪府箕面市で生まれ育ちました。兄弟はおらず、一人っ子です。
14歳の時にお父さんは病気で亡くなり、お母さんと二人三脚で生活してきました。
「CRAZY COCO(クレイジーココ)」という芸名は、CA時代に本名である徳子(のりこ)が外国人に馴染みがなく、自ら「ココ・シャネルのココ」、「ココナッツのココ」と自己紹介していたことによります。
また、長時間に及ぶフライト時に「普通に働いていても楽しくない」と白目を剥いたまま機内食を提供できるかを競うゲームなどを考案しており、同僚から「クレイジージャパニーズ」と称されたことが由来しています。
CRAZY COCO(クレイジーココ)の経歴
ここからはCRAZY COCO(クレイジーココ)さんの経歴についてご紹介します。
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは芸人になるまでに、5社で働いています。
ちなみに経験職種は以下の通りです。
- 1社目:タオル商社(3年半)
- 2社目:エミレーツ航空(4年半)
- 3社目:英語学習コンサルタント(半年)
- 4社目:総合商社(入社後半年で倒産)
- 5社目:外国人向けの特定技能性の就労サポート(5ヶ月)
CAキャリアは27歳から、芸人キャリアは35歳からスタートしています。
つまり、大学卒業後にストレートで航空会社のCAになった訳ではありませんでした。
紆余曲折を経た人生からは、学べることが多々ありますので、ぜひご覧ください。
外国語学校ではなかった学生時代
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは、2005年に大阪府豊中市の大阪府立少路高等学校を卒業し、兵庫県神戸市の流通科学大学の商学部流通学科に進学します。流通科学大学は外国語大学ではありませんでした。
しかし、英語を勉強したいと大学在学中にオーストラリアのサンシャイン・コーストに10ヶ月間留学。
通学していた大学には留学制度がなかったため、1年間の休学をしました。そのため、大学は5年で卒業しています。
留学期間に活きた英語に触れたことで、その後英語に興味を持ち積極的に勉強するようになりました。
タオル商社に就職→外資系CAへ
2010年に大学を卒業し、タオル商社に就職します。
当時は「3年くらいは勤めた方が良い」と自身に言い聞かせ、3年半勤務します。
しかし、本心は入社初日から「辞めたい」と思っていました。
その理由は、就活時の最終面接で「英語圏の仕事を担当してもらう」と言われていたにも関わらず、配属先が中国担当だったためです。
担当した仕事をこなしながらも、「やっぱり英語を使った仕事がしたい」という思いを持ち続けていたある日のこと。
エミレーツ航空で働く留学時代の友人から「エミレーツ航空がCAを募集している。エミレーツは徳子に合っていると思うよ」と連絡が来たことで、エミレーツ航空への応募を決意します。
しかし、1度目の応募では残念ながら不採用でした。
そこで負けず嫌いのスイッチが入り、半年間夜間クラスのCA養成学校に通って猛勉強します。
そして、2回目の応募で見事エミレーツ航空の採用を勝ち取りました。
外資系CAを辞めた理由とその後
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは27歳の時にエミレーツ航空に入社し、4年半勤務して退職します。
退職の理由は2つありました。
1つ目は、CAのキャリアは35歳くらいまでと言われていたこと。
2つ目は、お母さんの体調が良くなかったことです。
お母さんは、脳腫瘍と胃がんを経験されており「何かあった時に後悔するかもしれない」との思いから日本で働くことを決意します。
CAを退職し、日本に帰国後は英語学習コンサルタントとして半年間働きます。
その後、中東(主にドバイ)をターゲットにした総合商社に転職するも入社半年後に倒産。
会社が倒産したことにより、強制退職となったため、半年ほど失業保険をもらいながら職業訓練に通ってパソコンスキルを習得します。
そして外国人向けの特定技能性の就労サポート業務に就職しました。
働き始めて5ヶ月目に運命の出来事が起こります。
それは2021年7月、コロナウイルスに感染して入院したことでした。
40度近い高熱が数日続き、ようやく熱が下がった後に友人に連絡をすると、友人の知人がコロナで亡くなったことを聞かされました。
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは同じ時期に同じ病気を患い、人生を奪われた人がいることを知ります。
そして、病床で「自分の本当にやりたいことをやらずにこのまま死んでいくのは嫌だ」と感じ、自分が本当にやりたいことを深掘りしていきました。
昔から人を笑顔にすることが大好きだったため、脱サラをしてエンターテイナーになることを決意しました。
どのようにして芸人になっていったかは、次章の「芸人CRAZY COCOとしての活動」に記載しておりますので、興味のある方はご覧ください。
CRAZY COCO(クレイジーココ)の英語力は?どうやって身につけた?
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは、動画内でもたびたび流暢な英語を話しています。さらにTOEICでは、900点以上のスコアを取っています。そのため、「どうやって英語を身につけましたか?」という質問が絶えません。
ここからは、CRAZY COCO(クレイジーココ)さんがどうやって英語力を身につけたかをご紹介します。
結論は以下の3つです。
- 英語は使わないと衰えるので、継続と日々の習慣化が大切
- これだけやっておけば大丈夫というような魔法はない
- バランスよく英語を勉強しながらも絶対にやるべきは「シャドーイング」
参考動画:Emirates航空出身芸人が実際に採用試験時に行った必須英語トレーニングを紹介!
野球がうまくなりたいとしても、公式試合だけしておけば良いというわけではありません。
英語においては、①読んで②書いて③聞いて④見て⑤話すの5つをバランスよくやることで上達していきます。
さらに、この5つを網羅するために絶対にやるべきことが「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、英文を耳で聞いて、聞いた言葉をそのまま自分の口で真似することです。
人間は耳慣れしていない発音は出来ません。英語は単語を覚えることも重要ですが、サウンド(発音)も重要です。そのため、耳だけを頼りに音を拾っていくシャドーイングをすることで、上達のスピードを早めることができます。
そして英語力に関して、上には上がいて下には下にはいます。
最も大事なことは、「やるかやらないか」だと語っています。
Excuse me ? ココリコさんに英文法教えたらカオスすぎて思考回路止まったwwwhttps://t.co/nSwGd7ia4Q#ココリコ#田中直樹#遠藤章造#英会話#英語の勉強 pic.twitter.com/lUZScUPqPS
— CRAZY COCO (@CRAZYCOCO2021) August 25, 2023
芸人CRAZY COCO(クレイジーココ)としての活動
ここからは「好きなことをして一度きりの人生を生きたい」と、35歳で芸人としてのキャリアをスタートさせたCRAZY COCO(クレイジーココ)さんの活躍をご紹介します。
どのようにして芸人になったのかも合わせて紹介していきます。
芸人のなりかたをネット検索
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは、2021年7月にコロナウイルスに感染したことで芸人になることを決意します。
まず初めにした行動は「エンタメ 芸人 女 なり方」とネット検索することでした。
すると『女芸人No.1決定戦 THE W』のエントリーサイトを見つけます。
たまたまエントリー期間で、且つ1回戦は動画審査だったため、退院後の8月に動画を送ったのでした。
綿密な戦略でアマチュアでありながら準決勝まで進出!そして吉本興業からのスカウト
『THE W』に応募した時点の年齢は34歳でした。
このまま突っ走っても勝算は低いと感じ、キャッチーかつ刺さる人には刺さるニッチな笑いが必要と考えます。
そしてひらめいたのが「元外資系CA芸人」でした。
これまでの自身の経験を盛り込みながらリアルな人物を再現し、見事アマチュアながら準決勝まで進出します。
準決勝が終わってすぐに現在のマネージャーである吉本興業社員から名刺を渡されます。
さらに1ヶ月後にTHE Wの関係者からも「吉本興業の方が会いたがっている」との連絡を受け、2022年3月に吉本興業へ所属。
養成所に通わずにプロの芸人のキャリアがスタートしました。
王道の舞台出演ではなくSNSで話題に
吉本興業に所属の芸人は、通常劇場での活動を経たのち、テレビ出演へ移行するのが王道ルートと言われています。
しかし、CRAZY COCO(クレイジーココ)さんはインスタグラムやTikTok、YouTubeにネタを上げながら活動を展開しています。
その理由は、2つあります。
1つ目は、離れて暮らす母親や世界中にいるCA時代の友人も観られるようにしたいこと。
2つ目は、舞台→テレビ出演まで数年を要するため、自分の年齢を考えた時にできる限り最短距離で知名度を上げたいことでした。
マネージャーと会社を説得し、舞台にはほとんど立たずに活動を開始しました。
この戦略は見事に当たり、2021年3月からスタートさせた「東京CAと大阪CAの違い」が再生回数250万回を超えます。
女優の田丸麻紀さんや、お笑い芸人の丸山礼さんにフォローされたり、多くの人が拡散したことで、どんどん認知度が上がっていきました。
芸歴5ヶ月で『アメトーーク!』に出演!
芸人としての活動をスタートした5ヶ月後には、人気番組『アメトーーク!』の「芸人持ち込み企画プレゼン大会」に出演します。
番組内では「外国人と付き合ってた芸人」をプレゼンし、芸歴5ヶ月とは思えぬ堂々たる姿に注目を集めました。
芸人デビュー時に2,000人程だったインスタグラムのフォロワーは2023年9月現在、23万人を超えています。
2023年4月には、ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM ほか)で初の女性教頭に就任したり、CMに出演するなど、活動の幅を広げています。
CRAZY COCO(クレイジーココ)の食生活「ペスカタリアン」とは?
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは、「ペスカタリアン」を公表しています。ペスカタリアンとは、肉を食べない食生活を送る人のことです。
ペスカタリアンになったきっかけは、大量の肉を食べた翌日にアレルギー反応が出たことでした。アレルギー反応が出る以前にも、肉の脂が身体に合っていないと感じることがあったそうです。また、過去に遺伝子検査をした際に、肉の脂を分解する酵素が少ないという結果が出ていたことを思い出します。
Netflixのドキュメンタリー番組「ゲームチェンジャー」、「WHAT THE HEALTH」を観て、CRAZY COCO(クレイジーココ)さんは肉を食べない生活をスタートしました。
あくまでも目的は「健康寿命を伸ばして色々な経験をしたいこと」であり、その都度自分に合うやり方に変えていくことが大切だと語っています。
ひとつのことを継続することは大事ですが、色んな考えの人がいるのも事実なので、その時の自分に合ったスタイルを取り入れていくことが重要とも語っています。
まとめ
当記事では、元外資系CA芸人として活躍するCRAZY COCO(クレイジーココ)さんについてご紹介しました。
CRAZY COCO(クレイジーココ)さんはどんな時でも「年齢はまじで関係ない。やりたいことをやった方がいい」と言っています。
年齢はただの数字であり、前向きマインドと確かなビジョンで切り拓くことの大切さを自身の活動で発信しています。
時代の変化に合わせて活動の幅を広げるCRAZY COCO(クレイジーココ)さんの今後の活躍が楽しみです。