お笑い芸人としてだけでなく、人気焼肉店「炭火焼肉たむら」の経営者としても知られるたむらけんじ氏。
ふんどし一丁にサングラス、獅子舞姿で繰り出す「ちゃ〜」のギャグは、多くの人に記憶されていることでしょう。しかし、そのユニークな芸風の裏には、多角的な事業展開と、変化に富んだ私生活を送る一人の実業家としての顔があります。
本記事では、芸人としてのキャリアから、成功と苦境を経験する焼肉事業、そして再婚という新たな門出を迎えたプライベートまで、たむらけんじ氏の多面的な人物像を深掘りし、その現在と未来に迫ります。
たむらけんじのプロフィール
たむらけんじ氏は、1973年5月4日生まれ、大阪府阪南市出身のA型です。本名を田村憲司といい、身長180cm、体重82kgとされています。
吉本興業に所属し、愛称は「たむけん」として親しまれてきました。
そのトレードマークであるふんどし姿にサングラス、獅子舞を使った裸芸は、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを残し、持ちネタの「ちゃ〜」とともに全国的な知名度を得るきっかけとなりました。
たむらけんじの経歴:お笑い芸人から人気焼肉店の経営者へ

たむらけんじ氏のキャリアは、お笑い芸人としてスタートしましたが、その後、実業家として成功を収めるという異色の道を歩んでいます。
芸人としての活躍とターニングポイント
たむらけんじ氏は、1992年にNSC大阪校11期生として入学し、高校の同級生とコンビ「LaLaLa」を結成しデビューしました。その後、1999年8月にコンビを解散し、ピン芸人としての活動を開始します。
彼の芸人としてのターニングポイントとなったのは、2005年2月にフジテレビ系のバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」の企画「笑わず嫌い王決定戦」に出演した際、獅子舞を使ったネタで全国的な知名度を獲得したことです。
関西ではレギュラー番組を多数持ち、人気を博していましたが、2023年5月には50歳を節目に、それまで出演していたテレビのレギュラー番組を全て降板し、アメリカ・ロサンゼルスへの移住という大きな決断をしました。
しかし、2024年11月には、自身が経営する焼肉店の立て直しのため、日本への無期限帰国を発表し、再びその活動拠点を日本に移しています。
焼肉店「炭火焼肉たむら」の創業と成功
芸人として活動する傍ら、たむらけんじ氏は2006年12月に大阪市城東区に焼肉専門店「炭火焼肉たむら」の1号店をオープンしました。この事業は、当時の妻の親族が経営していた店舗を引き継ぐ形でスタートし、株式会社田村道場の代表取締役として経営者としての道を歩み始めます。
芸人として培った人脈を活用し、質の良い肉や調味料を仕入れるなど、独自の戦略で事業を拡大。2008年には年商6億円を達成したと報じられるなど、その成功は「実業家芸人」としての地位を確立する大きな要因となりました。現在では大阪をはじめ、名古屋など複数の店舗を展開し、レトルトカレーやポテトチップスなどの派生商品も販売しています。
焼肉たむらについて

焼肉たむら(炭火焼肉たむら)は、お笑い芸人・たむらけんじ(田村憲司)氏が代表を務める焼肉チェーンで、株式会社田村道場が運営しています。大阪市城東区今福西3丁目4-22に本社があり、食肉販売業の許可を取得。運営統括責任者はたむらけんじ氏です。
店舗は主に関西を中心に複数展開しており、「みのおキューズモール店」「和歌山塩屋店」「和泉府中店」「つかしん店」などがあります。また、通販事業にも注力しており、焼肉たむらの肉やカレー、たれなどの商品を全国あるいは海外向けにも販売しています。
たむらけんじ氏は「全てのお客様がハッピーになれる焼肉屋さん、焼肉界のリッツカールトン」を目指しており、その思いを込めてサービスや品質に妥協せず、来店客への感謝と共に店作りを続けています。
焼肉たむらの評判
焼肉たむらを利用した人から、どんな口コミ・評判があるのか調べてまとめてみました。
「ハラミが柔らかい」「石焼ビビンバ・冷麺も最高」といったレビューが多く、お肉全般のクオリティと味付けへの満足度が高いようです。
また、「コスパが良い」「チェーン店に比べて味とサービスが十分に優れていて、お値打ち感がある」という声もあり、値段に比した満足感を得ている人が多いです
弁当やランチ利用では「ボリュームがあり、見た目・味ともに満足」「配送時間が守られる」など、リーズナブルながら品質を感じられるとの意見もあります。
一方でネガティブな口コミ・評判としては、価格についてはやや高めとの指摘。「メニューの一品一品が値段相応とは言い難い」「満腹感が得られない」という不満も少なくないようです。
肉の厚みや量に期待と実物とのギャップを感じたというレビューもあり、特に薄めのお肉や小盛りにされていたケースでの失望が見受けられます。
また、タレやサイドメニュー(キムチなど)の味について、「酸味が強い」「しょっぱく感じる」など、好みに合わないという声もあります。
総じて、「焼肉たむら」はお肉の味・種類・雰囲気・サービス面で肯定的な評価が多く、特に焼肉好きやファミリー層には支持されています。ただし「コスパ重視」「たくさん食べたい人」「メニュー全体のバランスを求める人」には、価格や量、サイドメニューにもう少し工夫が欲しいと感じる人も多いようです。
経営者たむらけんじの戦略と挑戦
たむらけんじ氏は、単なる芸人としてだけでなく、その経営手腕と多角的な事業展開で注目を集めています。成功と課題が交錯する彼の経営戦略と挑戦に迫ります。
焼肉事業以外のビジネス展開
たむらけんじ氏の事業は、焼肉店「炭火焼肉たむら」に留まりません。これまで中華そば店やステーキ店などの飲食店経営にも挑戦し、物販事業としてはレトルトカレーやポテトチップスといった食品だけでなく、シャワーヘッドなどの日用品販売も手掛けてきました。
こうした多角的なビジネス展開は、彼の経営者としての広い視野と、新しい分野への挑戦意欲を示しています。芸人としての知名度を活かしつつも、常にビジネスチャンスを探る姿勢が、彼の事業を支える原動力となっています。
新たな挑戦と経営者としての哲学
2023年5月にアメリカ・ロサンゼルスへ移住したことは、たむら氏にとって大きな新たな挑戦でした。この移住は、自身の芸能活動を一度リセットし、新しい環境で生活することへの意欲から来たとされています。
しかし、移住中に「炭火焼肉たむら」の経営状況が悪化していることを知り、2024年11月には事業の立て直しのため日本へ無期限帰国を決断しました。この決断の背景には、コロナ禍における客足の減少や、肉・光熱費などのコスト高騰が大きく影響しており、一時は「春までもつか、もたないか」という深刻な状況であったと報じられています。
たむら氏は、従業員の生活を守り、長年築き上げてきたブランドの火を消さないという強い責任感を胸に、自らが先頭に立って事業再建に尽力する姿勢を示しています。これは、彼の経営哲学として「しんどいときほど楽をしない」「従業員の健康と生活を守ることを第一」と語る言葉にも表れています。
たむらけんじのプライベート!再婚と家族

多忙な芸人・経営者としての顔を持つたむらけんじ氏ですが、そのプライベートにも注目が集まっています。特に最近報じられた再婚は、彼の人生における新たな節目となりました。
再婚報道とその背景
たむらけんじ氏は、1998年に一般女性と結婚し、1男2女をもうけましたが、2011年に別居が報じられ、2013年7月に離婚が成立しています。
そして、2025年9月には、再び一般女性と再婚したことが複数のメディアで報じられました。
お相手は日本で知り合った一般の女性とされています。この再婚は、彼がアメリカでの挑戦から日本に活動拠点を戻し、事業再建に尽力する中で迎えられた新たな門出であり、多くの関係者やファンから注目を集めています。
家族との関係と現在の生活
前妻との間にはお子さんが3人おり、離婚後も父親としての交流は続いていたようです。再婚により、たむら氏の家族構成に新たな変化が訪れました。現在の生活については詳細が公表されていませんが、新たなパートナーと共に人生を再スタートさせています。
多忙な日々の中でも、野球、バレーボール、芋焼酎集め、テニス、格闘技、スノーボードなど多岐にわたる趣味を持ち、プライベートを充実させている様子がうかがえます。公私ともに新たな局面を迎えたたむら氏の今後の動向に、引き続き関心が寄せられています。
たむらけんじは阪府阪南市のふるさと大使
たむらけんじ氏は、芸人そして経営者として、社会に対して様々な形で影響を与えています。彼の活動は、時に賛否両論を巻き起こしながらも、世間の注目を集め続けています。
たむらけんじ氏は、自身の知名度を活かして、出身地である大阪府阪南市のふるさと大使を務めるなど、地域貢献活動にも携わっています。また、新型コロナウイルス感染症が拡大した際には、自身のSNSでユーモアを交えながら社会的なメッセージを発信し、多くの反響を呼びました。
一方で、芸人としての評価は「面白い」という声がある一方で「つまらない」という厳しい意見も聞かれるなど、賛否が分かれる傾向にあります。
しかし、焼肉店経営者としては、その手腕が高く評価されており、「有名人が経営するお店」という枠を超えて、独自のビジネスモデルを確立してきました。
彼の存在は、エンターテイメント業界だけでなく、ビジネス界においても、挑戦し続ける経営者としての一つのロールモデルを示していると言えるでしょう。
まとめ:多才なエンターテイナー兼経営者、たむらけんじ
たむらけんじ氏は、お笑い芸人としての確固たる地位を築きながらも、実業家として焼肉事業「炭火焼肉たむら」を成功させ、年商数億円を誇る経営者としての顔も持つ多才な人物です。
一度はアメリカ移住という大きな挑戦に踏み切ったものの、自身の事業の危機に際しては、従業員とブランドを守るため日本への帰国を決断するなど、その責任感の強さを見せました。また、最近では再婚という新たなプライベートの節目を迎え、公私にわたり常に変化と挑戦を続けています。
芸人、経営者、そして一人の人間として、たむらけんじ氏の今後のさらなる活躍と、彼が歩む道のりに、これからも多くの関心が寄せられることでしょう。