加藤路瑛さんはなんと12歳の時に起業し、株式会社クリスタルロードを設立した経歴を持っています。また加藤さんは感覚過敏に悩まされていて、そんな感覚過敏の人たちのために感覚過敏研究所を立ち上げ商品開発を行っている人物です。
今回はそんな加藤路瑛さんの経歴や推定年収、行っている事業について紹介します。
加藤路瑛のプロフィール
加藤路瑛さんの名前の読み方は「じえい」さんです。珍しい名前ですよね。何と読むか教えてもらわないと読めない方が多そうです。社名のクリスタルロードはこの路瑛という名前からきています。
プロフィール
- 名前:加藤路瑛 (かとう じえい)
- 生年月日:2006年2月生まれ
- 出身:千葉県
- 血液型:O型
- 学校:S高等学校
加藤路瑛さんは現在、S高等学校で勉強しながら、会社の運営に携わっています。S高等学校は学校法人角川ドワンゴ学園が運営するフリースクールです。ネットコースがあり、通学しなくても勉強ができるため、そこに通うことにしたようです。
中学は始め、私立の中学校に通っていましたが、学業と仕事の両立が難しかったようで、このドワンゴ学園が運営する学校に転校しています。そして、高校もそのまま通っているようです。この学校に通うことになる前に加藤路瑛さんが編集長を務めるWEBメディア「TANQ-JOB」で学校の取材を行っていました。そのときは、自身が通うことになるとは思ってもいなかったようですが、自身の目で見て良かったことから転校することにしたようです。
略歴
- 2018年:クラウドファンディングで資金を集める
小中学生のための職業探究メデイア「TANQ-JOB」を立ち上げ
株式会社クリスタルロード設立 - 2020年:感覚過敏のために透明せんすマスクを発明・制作
メディアに透明せんすマスクが取り上げられる
感覚過敏のために五感にやさしいアパレルブランドを立ち上げる
「今」をあきらめない生き方で本を初出版 - 2022年:7月に2冊目の本を出版
加藤路瑛の経歴
加藤路瑛さんの経歴を詳しく紹介していきます。
働きたいと子どものときから思っていた
加藤路瑛さんが働きたいと初めて思ったのは、なんと4歳のときでした。誰よりも早くいろんなことを経験したい・働いてお金を稼ぐことがかっこいいと小さいながらに思っていたようです。
お母さんが働いていた労働組合所には2歳からよく出入りしていたようなので、早くから働くことや働く場所については認識していて憧れがあったのかもしれません。また、祖父母は65歳を過ぎてから民宿に挑戦したそうです。加藤路瑛さんはその民宿も手伝っていました。ときにはお客さんからお小遣いをもらうこともあったそうです。
そうした、経験から働くということがどういうことなのかを早くから学び、またそれがかっこいいと感じていたようです。なぜ働きたいかと言われたら上手くは答えられないが、漠然と働くということを理解していて、働くことに憧れていたようです。
米山維斗との出会い
早く働きたいという気持ちを周りの大人に話しても、大人になってからねと言われるだけだったそうです。働きたいという気持ちはありましたが、実現することはしませんでした。
中学生になって加藤路瑛さんは化学に興味を持ちます。そんなときお母さんがケミストリークエストという元素記号のカードゲームを買ってくれたそうです。これが加藤路瑛さんの人生を大きく変えることとなります。
カードを開けるお母さんの口から「このカードは12歳の子どもが作った。そして、12歳で社長になって販売していたはず。」という話を聞いたのです。
大人になってからでないと働けないと思っていた加藤路瑛さんはとても驚きます。そして、12歳の子でも社長になっていたので、自身もやりたい・社長になりたいと思い、実現させようと動き始めます。加藤路瑛さんはケミストリークエストを作った米山維斗さんに出会い、大きく人生を変えたのです。
米山維斗さんをご存知ですか。親子起業第1号で有名になった米山維斗さんは、12歳の小学生のときに起業したかったのですが、日本では12歳で起業することは難しかったため、米山維斗さんのお父さんが代表取締役社長になり親子起業でケミストリー・クエス[…]
12歳で株式会社クリスタルロードを設立
まず、どうしたら会社を設立できるのかを調べました。社長になるのには年齢制限がないことがわかりましたが、しかし、株式会社を作るには印鑑証明が必要で、15歳にならないと印鑑証明が作れないことがわかりました。会社の社長にはなれるが、自身で会社を設立することが難しいということです。
12歳で社長になったケミストリークエストと米山維斗さんはどうやって社長になったのかと疑問に感じ、調べると親が代表取締役、子どもが代表取締役社長という形で親子起業をしていました。
加藤路瑛さんもお母さんが代表取締役、加藤路瑛さんが代表取締役社長という形で株式会社クリスタルロードを設立します。
会社を設立して、まず行ったのが親子起業を広めることです。子どもだからといって諦めることはない・親子起業を広め子どもでも挑戦できる社会にしたい・それが自身の役目だと思い、親子起業を広める活動を行います。
自身の感覚過敏を活かした活動を開始
加藤路瑛さん自身も感覚過敏で生活でたくさん困っていることがありましたが、SNSで呼びかけると想像以上に感覚過敏で困っている人がたくさんいることに気がつきました。そこで、13歳の時に感覚過敏研究所を立ち上げました。
感覚過敏の人が暮らしやすい社会を作るため、意思表示カードや缶バッチ、透明せんすマスクなどの商品たちを企画・制作します。
缶バッチのキャラクターは感覚過敏である漫画家やデザイナーのおかげでできたそうです。
また、コロナウイルスの影響でマスクを付けるのが当たり前になりましたが、触覚過敏の人はマスクを付けることで、肌に触れる部分が痛くてかゆい・息苦しいなどの症状が発生します。そのため、マスクが付けられない人が多く、やむを得ない理由があって付けられないだけなのに、嫌な視線を感じたり、マスク着用を義務づけているお店に入るのに困ったりと問題がありました。それを解決すべく透明せんすマスクができたのです。
このマスクはメディア・テレビに取り上げられ、加藤路瑛さんや感覚過敏をさらに世に広めることとなりました。
最初は事業で感覚過敏を取り扱っていませんでしたが、せっかく自分の会社があるのであれば自分自身の課題解決に取り組んでもいいのではと父に言われます。
加藤路瑛さんも感覚過敏で転校を余儀なくされています。転校して快適に過ごせるようになりましたが、本来であれば、転校という手段をとらなくても感覚過敏も通いやすい学校環境・いきやすい社会であってほしいという想いから、自身のできることを実現していこうと考え、自身の会社でも事業を通して感覚過敏を取り扱うことにしました。
まだまだ感覚過敏は知られていなくて、感覚過敏であるのにも関わらず、知らないがゆえに気づいていない人が多そうです。同じ感覚過敏であっても症状などは全く違うため、なかなか理解されにくいです。商品開発だけでなく、情報交換の場としてのコミュニティー運営も感覚過敏研究所が担っています。
感覚過敏とは?
加藤路瑛さんが作った透明せんすマスクは感覚過敏の方のためです。この感覚過敏とは一体、何なのでしょうか。
感覚過敏とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感が過敏で日常生活に困難や支障をきたしている状態のことを言います。感覚過敏は病気ではなく、症状の1つです。感覚は目に見えず、他人とは全く同じではないため、比較することができません。そのため、感覚過敏で困っていても周りからあまり理解されず、生活しづらいなどといった問題があります。また、病気ではなく、五感の感じ方のため、自分が感覚過敏だということに気づかない人もいるのだそうです。
加藤路瑛の推定年収は?
結論からいうとはっきりとした年収はわかっていません。会社の一期目は赤字だったそうです。まだ、この時はTANQ-JOBの運営しかしていませんでした。事業としては採算が取れず、活動を停止し、他に売却する形となります。感覚過敏研究所を立ち上げた2期目は会社として黒字化し、法人税もきちんと払ったようです。会社としては売り上げをあげているようです。今後、もっと活躍することがあれば、年収などもわかるのではないでしょうか。
加藤路瑛が行っている事業一覧
加藤路瑛さんが行っている事業まとめです。
株式会社クリスタルロード
2018年12月に中学1年生12歳で立ち上げた会社です。15歳でないと起業できないという壁があるため、加藤路瑛さんの母親が代表取締役になり、加藤路瑛さんが代表取締役社長を務めるという形で親子起業を行います。株式会社クリスタルロードでは、年齢、お金、病気、障害、性別、国籍や常識を理由に今をあきらめなくていい社会を目指し、子ども起業や親子起業の支援、クラウドファンディング支援事業、感覚過敏研究事業などを行っています
TANQ-JOB(過去)
2018年10月、会社設立の前に立ち上げた小中学生向けの職業探究メデイアです。加藤路瑛さんが経験した職業にまつわることをレポートとしてアップしたり、親子起業した人などに取材したりするなど、子どもが子どもであることを理由にあきらめなくていいと背中を押すような内容になっています。現在は、学生クリエイターと企業のマッチングサービス「YourYell」に売却し、同時に「オシゴト探究ガチャ」を共同で運営しています。
感覚過敏研究所
感覚過敏に向けて生活しやすくなるようなアイテムを多数販売しています。自身も感覚過敏でニオイを受けつけなくて、給食を食べられなかった経験があり、自身の問題である感覚過敏を事業として何かできないか考えます。そんなときにSNSで感覚過敏で困っている人がどれだけいるか問いかけると予想していた以上の人が感覚過敏で困っていることを知り、感覚過敏研究所を設立したきっかけとなりました。
はじめに作ったのは缶バッチです。自身が感覚過敏だということを知らせるもので、可愛いキャラクターとともに、自身が苦手とすることをお知らせできるようになっています。その他にも感覚過敏でマスクがつけられない方のために透明せんすマスクなどを開発・販売も行っています。最近では縫い目やダグが外側になっていて、感覚過敏の方のために肌に触れないようなアパレル商品の販売もしています。
加藤路瑛に彼女はいる?
現在高校生となった加藤路瑛さんですが、彼女はいるのでしょうか。イケメンなので、いてもおかしくありませんが、はっきりといないとはわかっていません。しかし、忙しいため、そんな時間はないのではと考えられます。決算書を読めない経営者はそろそろ卒業しないと、と言って決算報告書を読んだり、自身で商品の梱包・発送を行ったりと、社長業だけでも忙しいのに自ら率先して作業を行っているようです。彼女が欲しくてもこれだけ忙しいと作る時間がなさそうです。
まとめ
中学生・12歳で親子起業し、社長になった加藤路瑛さんをご紹介しました。子どもだから・感覚過敏だからといってあきらめないという強い心を持っている社長でした。まだまだ高校生と若いので今後の活躍に期待できます。