岡野タケシ弁護士とはいったいどんな人物なのでしょうか。
岡野さんは、全国に12の拠点を持つアトム法律事務所の代表を務める弁護士です。また、登録者100万人超えのYouTube「岡野タケシ弁護士」を運営するトップYouTuberでもあります。そして異色の経歴の持ち主で、高卒から司法試験に合格し、さらに合格してから2年でスピード独立を果たしてしまいます。
本記事では、岡野タケシ弁護士の波乱万丈な経歴や年収についてご紹介します。自身の法律事務所を設立してから約10年経った2019年にYouTubeを開設すると、弁護士の肩書に似合わずフレンドリーな出で立ちとわかりやすい解説を武器に着実に登録者数を伸ばし、3年で登録者数100万人のトップYouTuberの仲間入りを果たしました。記事内では、どのようにYouTubeを伸ばしてきたのかまで深掘りしていますので、ぜひ御覧ください。
岡野タケシ弁護士とは?プロフィールと略歴
岡野タケシ弁護士は、宮城県から福岡県まで全国にまたがる12の拠点を持つ弁護士法人アトム法律事務所の代表をしています。
プロフィール
- 氏名:岡野タケシ、岡野武志(おかの たけし)
- 生年月日:1977年(昭和52年)11月14日(44歳)
- 出身:大阪府枚方市
- SNS:YouTube106万人、Twitter21万人、TikTok54万人
※2022年5月1時点
略歴
- 私立大阪明星高等学校卒業
- 2006年:司法試験合格
- 2008年:アトム法律事務所設立
- 2016年:レインメーカー株式会社設立
- 2017年:テンプル大学ビーズリー法科大学院修士課程修了
- 2019年:YouTubeチャンネル「岡野タケシ弁護士」開設
- 2022年:チャンネル登録者数100万人突破
岡野さんは、進学率99%の高校を卒業したにも関わらず単身渡米を敢行します。
帰国してもフリーターとして数年を過ごすなどフラフラした日々を過ごしていましたが、突然弁護士への道を志します。
5浪の末、28歳で司法試験に合格すると、2年の研修期間を経て弁護士法人に就職せずにそのまま独立します。10年で全国に拠点を持つ弁護士事務所を築き上げました。
また、2019年に始めたYouTubeでは、2年で10万人とコツコツ登録者数を増やしていましたが、2021年の方針切り替えを皮切りに、1年で100万人登録を達成しました。現在では本業の弁護士業に務める傍ら、別法人でYouTubeを中心としたメディア事業も展開しています。
岡野タケシ弁護士の年収
岡野タケシ弁護士の年収ですが、確実に1億円を超えていることは間違いありません。なぜなら、本人が弁護士法人を立ち上げた初年度に達成していると公言しているからです。個人事務所の時代に達成していますから、グループ企業のような現在であればもっと収入は上がっているはずです。
全国12拠点で各事務所に3億円の売上があれば、グループ売上は36億円です。グループオーナーですから、その報酬が約10%と想定したら、年収は約3億6,000万円になる計算です。全国に展開するグループ弁護士法人のトップですから、最低でもこれくらいの収入があってもおかしくないですよね。
また、岡野タケシ弁護士はYouTubeでも大成功されています。2022年5月時点での登録者数106万人を抱えるYouTube「岡野タケシ弁護士」を運営しています。チャンネルの1ヶ月あたりの再生回数は6,550万回を記録しており、トップYouTuberとしての報酬を考慮して1再生あたり0.3円の報酬を受け取っているとすると、1ヶ月1,965万円の収入になります。
さらに12ヶ月分で換算すると、YouTubeから年間に獲得している収入は、2億3,580万円になる計算です。事業とYouTubeを合わせると、少なくとも6億円の年収を受け取っていることになりますね。
岡野タケシ弁護士の展開している事業
岡野タケシさんが展開している事業をご紹介します。
アトム法律事務所
1つ目の事業は全国12拠点をもつ法律事務所での事業です。メインは刑事事件ですが、交通事故の相談やネット関連の相談も受付けています。
刑事事件
事務所創業当初から、刑事事件をメインに弁護活動をおこなっています。現在は段階別に相談できるようになっており、警察呼び出し・在宅取調べ中・家族が逮捕中・検事呼び出し中・刑事裁判待ち、に分かれて各自の事情に合わせて相談受付をしています。
交通事故
事務所創業当初は刑事事件に絞った活動をしていたようですが、交通事故に関する相談も増えてきたことで、現在では「交通事故と刑事事件に関する地域一番の弁護士事務所」を経営理念に掲げて活動をしています。交通事故の場合、保険会社から提示された金額で収められることが多いですが、弁護士を通せば最大で10倍の金額を請求できることもあるそうです。一般の人が知らずに損していることを、ウェブサイトやSNS等で発信活動をすることで認知度が上がり、相談件数も増えていったようです。交通事故については、治療中の方・治療打ち切りで困っている方・示談交渉や賠償で困っている方・御遺族の方・労災や介護での事故で困っている方を中心に相談受付及び弁護活動をしています。
ネット誹謗中傷
アトム法律事務所では、ネットでの誹謗中傷案件も取り扱いがあります。岡野タケシさん自身がYouTuberとして活躍しており、ネット関連の相談も増えているのでしょう。ネットの逮捕報道記事の削除、掲示板に投稿された個人情報の削除等についての弁護手続きを請け負っています。
株式会社レインメーカー
自身のYouTube運営を中心に、ウェブ関連の事業は株式会社レインメーカーにて展開をしています。YouTubeも100万人登録を達成して成功されていますし、そもそも弁護士事務所自体もSEOなどウェブマーケティングを駆使して創業初年度から電話が鳴り止まないほどの集客に成功しています。それらの実績をもとに、ユーチューバーNEXT、交通事故の弁護士.jp、交通事故の弁護士カタログなど複数のメディア製作・運営を手がけています。
岡野タケシ弁護士の経歴
ここからは、岡野タケシ弁護士の詳しい経歴をみていきましょう。
高卒でニューヨークへ渡米
今でこそ弁護士として事務所の代表まで努めている岡野さんですが、学生時代はそこまで勉強に身を入れることができなかったと話しています。高校自体は偏差値65の進学校ではありますが、二類といわれるいわゆる2軍のようなクラスで過ごしていたそうです。
卒業生の99%が進学する学校でしたが、当時ハードコアミュージックに熱中していた岡野さんは、進学をせず単身アメリカへあてもなく向かってしまいます。アメリカに行った理由は「ニューヨークに行って現地のハードコアを感じてみたい」からです。18歳の高校卒業したての少年が右も左も分からない状況で異国の地へ単身で渡るのですから、行動力が凄まじいですよね。
アメリカでは、500円ほどで入れるニューヨークの音楽ライブに入り浸る生活をしていたそうです。トータルで2年半ほどのアメリカ生活でしたが、途中バイトをしに日本へ帰ったり、仕送りで食いつないだり、たまごっちなどの転売をするなどして生活費を稼いでいたそうです。
現地では友人の家を渡り歩くなどしてお金のかからない生活をしていたようですが、とても将来弁護士になるようには思えない生活状況ですよね。ですが、インターネット先進国のアメリカでちょこちょこと独学でサイト製作などをしていたようで、フラフラと2年あまりの間を過ごしていたわりには、後に爆発的な事業成長につながるスキルを知らず知らずのうちに身に着けていました。
フリーターから弁護士を目指す
アメリカでの生活を終え帰国した岡野さんですが、元々日本に戻らないつもりで渡米していたために、地元の大阪には戻らず東京で過ごしていたそうです。21歳で日本に戻ってきた岡野さんは、その後も2年近くフリーターを続けます。
22歳になると、高校のほとんどの友人は大学を卒業し企業に就職していきます。まわりの状況に焦る岡野さんも、就職先を探そうと求人雑誌に目を通しますが、高卒から2年渡米・2年フリーターの経歴では、就職先を見つけることは容易なことではありません。
調べぬいて行き着いた先が、司法試験だったようです。弁護士は色んな境遇の人の利益を代弁しなければならないため、広く門戸が開かれている非常にフェアな試験なのだそうです。高卒でも問題なく受験できることを知った岡野さんは当時23歳です。そこから本気で弁護士になるための勉強を開始します。
最終的には5浪の末に、28歳で司法試験に合格することができます。トータルの勉強時間は1万時間以上にのぼるそうで、起きている間は常に勉強していたそうです。司法試験に受かる最後の年は、当時千葉に住んでいた弟宅に居候しながら、駅前の自習室でアルバイトをしながら勉強のラストスパートをかけていきます。
アトム法律事務所を設立
2006年28歳のときに、5浪の末に司法試験に合格した岡野武志さん。司法試験に合格してからは研修医のように裁判所や検察庁で勤務しており、1年半の研修期間を終えて晴れて弁護士となります。一般的にはその研修期間中に就職先が決まるようなのですが、岡野さんの場合、高卒フリーターという異色の経歴からなかなか希望する法律事務所に就職が決まらなかったそうです。
結果的にしょうがないからという理由から個人でアトム法律事務所を設立し、いきなり独立してしまいます。半年の準備期間を経ていざ開業すると、お客さんが殺到して最初の3ヶ月で2,700万円の収入を獲得、翌年は1億円超えの収入を得るまでに成長し、いきなり大成功を収めてしまいました。
研修修了から開業までの準備期間に当時どの事務所もやっていないネットの仕組みを整えたこと、他の弁護士がやりたがらない刑事事件に絞ったことが主な要因と話す岡野さん。アメリカでフリーターをしながら遊びでサイト作成をする経験、その日暮らしのような生活から人の悩みに敏感になっていたことが、10年の時を経て活きたようですね。
ただ、問い合わせが鳴り止まない状況のため、お客さんが絶えない喜ばしい点がある反面、絶えない問い合わせ対応のために昼夜問わず永久に働き続けていたそうです。当時はネットに対応している弁護士事務所はほとんどなく、全国から東京の事務所に引っ切り無しに問い合わせが来ていたため、大阪・福岡・名古屋など、毎年拠点を増やしていきました。
LINEの無料相談などもいち早く導入し、敷居の高いイメージの弁護士への相談をより身近に感じてもらうための工夫もされています。現在では競合も多く入ってきたため、全体の収益的には頭打ちになってきたのだとか。そこで新たに力を入れ始めたのがSNS集客の代表格「YouTube」でした。
YouTubeで動画投稿を開始
アトム法律事務所の集客はほぼすべてがインターネット経由での問い合わせです。YouTubeは事務所のネット集客の一環として開設しました。他にもFacebookやTwitterなどを使ったSNS集客がありますが、業界でビジネスYouTuberが出始めていた時期もあり、YouTubeでの発信活動を始めたそうです。
はじめはニュースなどを法律的な観点から開設動画を投稿しており、2年で10万人まで登録者を着々と増やして行きます。そして、2021年3月からショート動画に切り替えたことで急激に視聴数が伸び、その後1年で100万人登録まで一気に駆け上がります。
2022年5月時点の月間再生数は6,000万回を超えており、トップYouTuberのヒカルさんの動画よりも多い再生数となっています。一つの大台を超えた岡野さんですが、まだまだ上を目指しています。SNSの文化人枠の限界を300万人と想定しており、そこを目指して今後も続けていくそうです。
まとめ
全国に展開している弁護士事務所の代表とトップYouTuberという二足のわらじで活躍されている、岡野タケシ弁護士をご紹介しました。今後も一般人が知らない世界を見せてくれそうですね。